Yahooニュースからです。
日本経済にとって、今や好きだろうが嫌いだろうが
無視できないのが中国経済。
その中国経済についての記事です。
「
中国経済が今、正念場を迎えています。シャドーバンキングと呼ばれる銀行以外の過剰融資が膨らみ、一部からはバブル崩壊かとの声も聞かれます。中国経済が軟着陸できるかは、実業である製造業の輸出をどれだけ伸ばすことができるかにかかっているのですが、最近、若干の改善を示唆する数字が相次いでいます。安心は禁物ですが、もしかすると大きな混乱を起こすことなく、この状況を乗り切れる可能性も見えてきました。
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輸出は予想以上に好調
製造業の状況を示す指標としてはPMI(購買担当者景気指数)がよく用いられます。中国のPMIは低迷が続いていますが、景況感の分かれ目となる50の水準はギリギリで割ることなく推移しています。7月のPMIも50.3と6月から若干上昇しました。中国の製造業は米国と欧州への輸出に大きく依存しているのですが、米国と欧州のPMIは7月に急回復を見せています。この傾向が来月も続くようであれば、来月以降、中国のPMIもさらに上昇してくることになるかもしれません。
また8月8日に発表された中国の輸出は、前年同月比で5.1%の増加となり、市場の予測を大きく上回りました。米国向けや欧州向けの輸出入が好調であったことが主な理由です。
このところ日本向けの輸出入は減少していますが、これは対日関係の悪化というよりは、工業製品の部品調達が日本からアジア諸国にシフトしたことが主な要因と考えられます。中国の製造業はアジアで部品を調達し、欧米に輸出するというかつての日本のような存在になっています。したがって米国と欧州の景気が回復すれば、必然的に中国の景気も下振れせずに済むというわけです。
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米国の景気回復が続けば
米国は今のところ順調に景気が回復しています。このためFRB(連邦準備制度理事会)は不況対策であった量的緩和策の縮小を早ければ9月にも開始する方針を打ち出しています。緩和縮小が始まるとドル資金が中国から米国に逆流することになるので、中国の株式市場や不動産市場にはマイナスとなります。しかしこれは米国の好景気を背景にしたものですので、製造業など実業分野にとってはプラスに働くことになります。
欧州は依然として債務危機の問題から抜け出せていません。しかし、緊縮一辺倒の経済政策を見直す動きが活発になってきており、低金利政策が強化されています。今後しばらくは、ある程度の景気回復が見込めるかもしれません。米国の景気回復と欧州の小康状態がうまく続いてくれれば、中国の輸出も回復し、何とか今の状態を維持することができるでしょう。」
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