今日はYahooニュースから経済についての
ニュースです。
「内外の自動車メーカーが最先端技術を披露する第43回東京モーターショーが20日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で報道陣に公開された。長く続いた円高など厳しい経営環境に苦しんだ日本勢にとって復活をアピールする絶好の機会で、各社とも得意のエコカーや安全技術の進化などを競い合う。ただ、国内市場の長期低迷には歯止めがかかっておらず、消費者の関心を呼び戻す有効打は依然見えていない。
◇円安で景色一変
「長いトンネルに太陽の光が差した。世界からの来場者が日本の未来に期待を抱くショーにする」。日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ自動車社長)は、今回の東京ショーの開催意義を強調する。
北米市場での販売をけん引役に順調に成長してきた日本の自動車産業だが、2008年秋のリーマン・ショック後の急激な需要の落ち込みで大きくつまずいた。09年3月期には大手7社合計で3626億円の連結営業赤字を計上。その後も11年の東日本大震災やタイの洪水被害の影響で、業績回復の足取りは鈍かった。
そうした景色は昨年末からの円安進行で一変。14年3月期には7社合計で4兆1780億円の連結営業利益を見込む。会場では「先進技術で他国をリードする」(三菱自動車の益子修社長)、「自動車産業が日本の基幹産業として世界から評価され続けたい」(富士重工業の吉永泰之社長)など久しく聞かれなかった強気な言葉が飛び交った。
ハイブリッド車(HV)で先行した日本メーカーは、環境技術にさらに磨きをかける。トヨタは水素と空気中の酸素の化学反応で発生する電気で走る燃料電池車(FCV)の市販モデル(15年発売予定)を世界初披露。日産自動車は電気自動車(EV)のスポーツカーを出展した。
世界的に関心が高まっている自動運転車もトヨタと日産、ホンダがそれぞれ独自技術を紹介。日産の志賀俊之副会長は「海外の技術者も東京ショーを見ないと技術トレンドがつかめなくなる」と胸を張る。
◇米ビッグスリーは不参加
息を吹き返した日本勢だが、足元の国内市場は少子高齢化や若者のクルマ離れで地盤沈下が続く。12年の国内自動車販売は、ピークだった1990年に比べ約3割減の536万台に減少。各メーカーともスポーツカーやスポーツ用多目的車(SUV)などを出展し、消費者のつなぎ留めに必死だ。「絶対に欲しいというクルマを造れていないのが原因」(マツダの小飼雅道社長)と模索は続く。
国内市場縮小とともに東京ショーの存在感は薄くなるばかりだ。米国のゼネラル・モーターズなどビッグスリーは3回連続で不参加。今年4月の上海モーターショーは今回の東京ショーの約3倍に上る展示車両を集めた。主催者の日本自動車工業会は、2年前の前回(約84万人)を上回る入場者数を目指しているが、独フランクフルトなどと並ぶ世界の五大モーターショーとして、東京ショーは岐路に差し掛かっている。」
PR
COMMENT