今日のブログは、前回のつづきです。
学校じゃ絶対に教えてくれない古典について、
前回は書きましたが、
「つづきは次回のブログで」と書きましたので、
そのお約束どおりにということで(^_^)
さて、前回は例として今昔物語のことを
取り上げましたが、今回は万葉集です。
万葉集は奈良時代につくられた和歌集です。
奈良時代につくられたということで、
この作品については学校の古典の授業で
取り上げられることもほとんどありません。
理由は古典文法の違いです。
学校の授業でやる「古典」は主に平安時代前後の
時代の文法で書かれた作品を読むことが普通ですが、
奈良時代は平安時代より前の時代で、
もうこの時代となると平安時代の文法と
かなり違いが出てしまっています。
もし、授業で万葉集を教えようとなると、
奈良時代の古典文法まで教えないといけなくなるんで、
そんな手間をかけるのならば、平安時代の
違った作品を読もうとなっちゃうわけですね。
さて、あまり現代人の目にふれることのない
そんな万葉集ですが、じゃあ、いったい
どんなことが書かれているんでしょう?
もちろん、教科書に取り上げられそうな
真面目な内容の和歌もあるんですが、
前回のブログでも書いたように、
男女間の関係について歌ったものも多いんです。
なんと、「男なら誰とでも野外プレイ上等!」
なんてことをのたまうドスケベ女がいた、という
内容の歌があるんですよ。
長歌という前ふりにあたる部分が、当時の歌には
あったそうでして、そこに書かれている内容によると、
今でいう千葉県にあたるところ(安房国といいます)で
珠名という女がいたそうで、その女が
道行く男たちを誘惑し、淫欲の限りを尽くしている
という内容が書かれているそうです。
他にも「オレは人妻とエッチするから、
他の男もオレの妻とエッチしても全然いいよ」
ということを歌った和歌もあるそうです。
男も女もすごいエッチなヤツがいるなあと
思うかもしれませんが、当時はまだ仏教の教えが
そんなに広まってなかったので、
まあ、それゆえに本能的な生活をしていたと
いうことではないかと言われています。
他にも、「蔵を建てる予定の土地に
ババアが野グソをするんじゃねーよ!」という内容や
クソまみれの鮒を食べている女に
「近寄るな!」と言いつけている内容の
歌もあるそうでして、
けっこう奈良時代の人が、感情のおもむくままに
詠んだ歌があるみたいです。
歴史の授業で「万葉集」なんて用語は
習ったと思うんですが、いやあ、こんな
内容のものもあったなんて、想像もしてませんでした。
Macshopスタッフの2回にわたる古典講座、
いかがでしたか?
またいいネタが見つかれば、書かせてもらいますね。
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