しばらくブログをお休みしててすいませんでした。
今日は、Yahooニュースから興味があった
記事を紹介します。
「ゲームソフト大手のカプコンが、携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」向けソフト「モンスターハンター4」のヒットの影で、収益性の高いスマートフォン(高機能携帯電話)向けゲームでは大幅に出遅れている。一部ソフトの開発中止などで50億円の特別損失を計上し、平成26年3月期連結業績予想は下方修正した。専用機でも欧米で好調な据え置き型ゲーム機「プレイステーション(PS)4」に大作ソフトを出せておらず、「モンハン頼み」から抜け出せなければ苦境に陥る可能性が出てきた。
■完成度追究の「プライド」があだに?
カプコンは「バイオハザード」シリーズなどで知られる日本を代表するゲーム会社。熱心にゲームで遊ぶ「ゲーマー」向けのゲームを数多く発売している。欧米のゲーム会社に技術力で差をつけられた日本企業の中で、任天堂などを除くソフト専業会社としては「孤軍奮闘」を続けており、ゲーマーの期待を一身に背負っている。
一方、スマホ向けゲームは気軽にゲームで遊ぶ「ライトユーザー」が対象で、重視されるのはゲームの完成度より「ユーザーにいかに課金させるか」だ。このため、ゲーマーからは敬遠される傾向がある。ゲームの完成度を追究してきたカプコンには、こうしたスマホ向けの開発ノウハウが不足していることが、出遅れの大きな要因とみられる。
カプコン幹部は「開発スタッフはこれまでの経験上、スマホ向けでもゲームを“作り込んで”しまう」と明かす。スマホ向けゲームは開発費を安く抑えて収益性を高めており、カプコンがコストをかけて開発したスマホ向けゲームは結局、不発に終わった。タイトル名は公表していないが、「モンハン」の名を冠して昨年2月に配信を始めた「モンスターハンターマッシブハンティング」(今年3月末でサービス終了)の不振が特に響いたとみられる。
これらの影響でカプコンは3月31日、50億円の特別損失の計上を公表。26年3月期連結業績予想を、営業利益が当初予想より20億円少ない100億円に、最終利益は35億円少ない33億円にと下方修正した。
一方、売上高については、モンハン4の販売本数が計画を大幅に上回ったことから、当初予想より45億円多い1015億円に修正し、初めて1千億円を突破する見込みに。良くも悪くも、「モンハン頼み」が、より鮮明になった格好だ。
■なぜ?PS4ではなくXBox Oneに新作…
一方、カプコンの抱える問題は、スマホ向けゲームだけとはいえなくなっている。ゲーマーから熱い支持を受け、欧米を中心に大ヒットしているPS4向けのゲーム開発が遅れているからだ。
現在、カプコンはPS4向けではダウンロード専売のソフトを1本配信しただけ。ファンが期待する大作ソフトは、いまだに発売されていない。発売予定のソフトも基本プレー無料の「ディープダウン」(配信時期未定)のみだ。
辻本春弘社長は、「基本プレー無料はスマホ向けで主流のスタイルだが、ゲーム専用機でもビジネスとして成功している例があるので、チャレンジしたい」と強調する。カプコンは完成度に自信を持っているが、課金のシステム次第ではファンが望むゲームと一致しない可能性もある。
PS4のライバルの米マイクロソフトの据え置き型ゲーム機「Xbox One(エックスボックス・ワン)」向けには1本ソフトを発売し、100万本を超えるヒットを出しているが、エックスボックス・ワンは日本では今年9月発売予定。日本のゲーマーはまだ遊べず、不満が高まっている。また、エックスボックス・ワンはPS4と販売台数で差を広げられており、カプコンの「戦略ミス」ととられても仕方がない状況だ。
■ついに出る?!バイオ新作で「起死回生」か
スマホ向けゲームで出遅れ、PS4向けでもソフト不足…とマイナス点が目立つカプコンだが、対策には乗り出している。
スマホ向けゲームは、これまで本社のある大阪と東京支店の2カ所で開発していたが、4月から東京のパソコン向けオンラインゲームの開発チームと一本化。パソコン向けオンラインゲームは課金システムなどがスマホ向けゲームと共通点が多く、ノウハウの相乗効果を高めるねらいだ。
また、PS4向けでも米国で6月に開催予定の世界最大のゲーム見本市「E3」で、大作ゲームの発表を予定している。バイオハザードシリーズの新作とみられており、ファンの注目が高まっている。バイオハザードは最新作「6」が世界で560万本以上を販売しており、「7」も発売されると同程度の売り上げが期待される。
今年度はモンハン4の改良版「モンハン4G」の発売を秋に予定しているが、ゲームに詳しいアナリストは「モンハンの業績への恩恵は、25年度より少なくなるのは間違いない。スマホ向けでヒットが必要なのはもちろん、ゲーム開発のスピードが速い欧米メーカーに取り残されないためにも大作ソフトが必要」と分析する。カプコンがやはり正念場を迎えているのは、間違いない。」
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