先週ぐらいにテレビで話題となってた
トピックのうちの1つが「バナナの輪」でしょう。
サッカーのスペインリーグの試合中、
黒人選手のアウベス選手に対して
バナナが投げ込まれるという事態が発生。
有色人種にバナナを投げつける行為は、
「おまえはサルだ」という意味合いが
こめられた差別行為です。
その差別行為に対してアウベス選手は、
そのバナナの皮をむいて食べ、
その後何事もなかったかのように
プレイを続行。
「ああいう悪意ある行為には、
こちらもジョークをまじえて受け流した」
と本人が言ってたとおり、なんとも
粋な行動で差別行為に毅然と対応しました。
その粋な行動は、全世界でも共感を呼び、
いろいろな選手がバナナを食べる写真を
インターネット上にアップ。
イタリアの首相までそれが広まり、
全世界で人種差別反対が盛り上がりました。
自分もアウベス選手の行動は、
なんともかっこよく思い、そして「うまい!」と
うなってしまいました。
人種差別は今でも歴然と残っており、
たとえば、水泳選手に関して言えば、
「黒人選手といっしょのプールに入りたくない」と
言われたり、現に世界大会でも白人と黒人の選手が
同時に戦ってないときがあったりなどの
ことがあるそうです。
(もちろん、大会では、戦い方の組み合わせなどによって
同時に戦わないなんてことも十分ありえるのですが)
もう21世紀だというのに、いまだにそんな
わけのわからない差別意識が残っているなんてことは
情けないことですよね。
それに対して泣きもせず怒りもせず、
平然として対応したアウベス選手は、
「そんなレベルの低い行動をするなんて」
という意味合いもこめられているように
感じ、とてもすがすがしかったです。
この人種差別反対の機運が、一時的なものにならず、
ずっと続いていってくれたらいいですね。
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